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会社売却をするメリット・デメリットとは?

 

会社売却をした際のメリット・デメリットは当然、経営者の方は気になると思います。

 

 

● 今、会社や事業を売却してメリットが大きいのか?デメリットが大きいのか

● そもそも会社売却をするメリット・デメリットとは具体的にどのようなものなのか?

 

 

10年以上のM&A実務経験から得た、

経営者にとって会社売却をするメリット・デメリットをご紹介させて頂きます。

 

 

会社売却をするメリットとデメリットとは?

 

会社売却をした際のメリット・デメリットを纏めると以下のようになります。

 

■ 会社を売却するメリット

 

■ 会社を売却するデメリット

 

 

会社売却をした際のメリット・デメリットを具体的に見ていきましょう。

 

会社売却をした際の経営者にとってのメリットとは

 

1.創業者利益を得ることができる

 

創業経営者が創業利益を得る(ハッピーリタイアメントをする)方法は2あります。

 

1つは後継者(親族内)へと事業承継を行い退職金を得る

もう1つは第三者へ株を売却し、株式売却益を得る

 

この2つです。

 

 

経営者はサラリーマンではないので、勤続年数などによって

必ず退職金(仕事を辞めた時の功労金)が貰える訳ではありません。

 

 

会社の業績などに応じて多い場合もあれば、全く貰うことができない場合もあります。

 

 

ただし、長年地道に経営努力を行い、順調に会社を大きくした経営者は、

通常のサラリーマンが得ることができない程の退職金(株式譲渡益)を得ることが可能です。

 

 

現在の大卒サラリーマンが得る退職金の平均がおおよそ2,500万円前後と言われています。

 

 

後継者へ事業譲渡した場合に得る退職金でも

仮に「毎月の報酬額100万円」「勤続年数25年」であっても

大卒サラリーマンが得られる退職金を大きく上回る金額を得ることは十分に可能です。

 

 

第三者への株式譲渡の場合は、

後継者へ事業承継を行うよりも多くの退職金(株式譲渡益)を得ることが可能です。

 

 

第三者への譲渡の場合は、営業利益ものれん代として現在の株価に加算して評価してもらえる為、会社の状況によっては、億単位での退職金(株式譲渡益)を得ることも可能です。

 

 

また、どちらの方法による会社の引継ぎであったとしても一定の税金は発生します。

 

 

この辺りは、経験のある税理士に相談するかしないかで手元に残る金額が数百万単位で変わってくるので、

専門家に依頼してしっかりと対応した方がいいでしょう。

 

 

2.会社の更なる成長が期待できる

 

このメリットに関しては、創業して間もないベンチャー企業の経営者にとっては

大きなメリットかもしれません。

 

 

会社として良い商品、サービスを提供している自信はあるが、

資金力、営業力で会社の成長に限界を感じているおり、

第三者の傘下に入ることで更なる成長を目指し会社売却を行うケースです。

 

 

近年はこの様な考えをする経営者が増えており、

創業間のない会社なども大手のIT会社に売却した事例など増えてきています。

 

 

3.連帯保証債務の解除

 

会社売却する際に経営者の方が最も気にしているのが、

銀行からの借入金や連帯保証人の問題かと思います。

 

 

現に事業承継をする際に、息子(親族)へ引き継がない理由多くが借入金の引継ぎによるものというアンケート結果もあります。

 

 

ご自身が事業を行っていく上で、資金繰りの問題や、借入の問題で苦労された経営者ほど同じ想いをさせたくないと考え、息子や親族への承継をせずに、第三者への譲渡(M&A)を選択する場合が非常に多いです。

 

 

それ程、連帯保証のストレス(プレッシャー)は経営者にとって大きいです。

 

 

この連帯保証債務のプレッシャーからの解放は経営者にとって大きなメリットと言えます。

 

 

4.ストレスからの解放

 

経営者は日頃から多くのストレスを抱えています。

 

 

仮に業績が良くても悪くてもその状況に応じたストレスは多かれ少なかれあるものです。

 

 

先述した連帯保証人の問題も経営者にとっては大きなストレスです。

それと関連するように資金繰りの問題も日々悩ませる問題かもしれません。

 

 

いくら手元に現預金があったとしても、常に万が一のことを考える経営者にとってこれだけあれば安心というものではありません。

 

 

それは数か月先、数年先を考えれば考える程、安心ができないのが経営者です。

 

 

特に創業期に苦労をした経営者程、そういったストレスやプレッシャーは大きいものです。

 

 

この資金繰りの問題や業績(日々の売上など)に関しては、経営者の立場から退かない限りなくなることはないでしょう。

 

 

また、後継者問題や人事労務問題も経営者にとっては非常にストレスが溜まる問題です。

 

 

会社売却を決断する理由の上位に人事労務問題の苦労からの解放は入っています。

 

 

本来は会社の利益を出すことに時間を使いたいのに、人間関係のもめ事の処理などに多くの時間を取られることに対してストレスを抱くようになります。

 

 

会社売却をすることで、日頃経営者が抱えている悩みやストレスから解放されることも会社を売却する大きなメリットの1つと言えるでしょう。

 

5.第二の人生がスタートできる

 

会社売却をした資金を元手に今後の新たな人生をスタートできると考える経営者も多いです。

 

 

今まで会社を大きくする、従業員や取引先を守る為に働いてきた経営者が、会社売却後、自らの趣味で喫茶店を始めたということも実際にありました。

 

 

また、今後の家族のことを考え、新たな事業をスタートさせたり、不動産への投資を行ったり、今まで会社を第一に考えてきた経営者の責任から解放され自身や家族のことに時間を費やすことができるのも会社売却の大きなメリットの1つかもしれません。

 

会社売却をした際の経営者にとってのデメリットとは

 

1.雇われ社長としてのストレス

 

 

会社売却をした後に、雇われ経営者として会社に残る場合があります。

 

 

このような場合に、時間を拘束されたり、数値管理をされたりということにストレスを感じる経営者は多いです。

 

 

今まで自身が部下や従業員を管理することが当たり前の状況が、管理される側になることでストレスを感じるのです。

 

 

この点についは、経営者ご自身の考え方もありますし、株式譲渡契約を買手企業と締結する際に

条件としては、会社に残る、残らないなどを決めることは可能です。

 

 

その辺りに関しては、事前にご自身の考え方を明確にして売却先と交渉することをお勧めします。

そうすれば十分に回避できる事柄です。

 

 

2.従業員や周りからの見られ方

 

経営者にとっては、雇われ社長のストレスよりも従業員や周りの経営者からの見られ方の方が気になるかもしれません。

 

 

ある会社売却の交渉過程であった事例ですが、会社売却先の条件はキーマンである取締役の継続雇用が条件で売却先との交渉を進めていたのですが、その取締役が経営者だけ創業者利益を得て、会社から出ていくのに納得できないという理由で会社を売却するなら辞めると言い出したことで、会社売却の話がなくなったということもありました。

 

 

この事例の場合、それぞれにそれぞれの想いがあり、残る側、出ていく側の心情も双方に理解できる部分はあります。

 

 

この事例は極端かもしれませんが、周りの従業員や特に創業時から一緒に働いてきた方からの見られ方は決していいものではないかもしれません。

 

 

一方、経営者として果たしてきた責任や苦労に関しては、経営者しか理解できない面もあります。

 

 

そういった経営者や創業者の権利として正当な対価を得ること自体は責められることではないと考えますが、受け取る側はそうではないようです。

 

 

3.業績不振会社の借入債務の問題

 

今までは業績が好調な会社もしくはそれなりに堅調な会社の会社売却のデメリットについてお伝えしてきましたが、会社売却は必ずしも業績の良い会社だけではありません。

 

 

実際、業績不振会社の会社売却も多く行われています。

 

 

その際のデメリットとしては、譲渡金額よりも金融機関等の借入額が多い際に譲渡金額では返済できず、残りの借入金が経営者の負債として残る場合です。

 

 

この処理については、一概に法的な手続き(破産が必要)ということではありません。

 

・ 私的整理

・ 特別清算

・ 経営者が破産せずに債務を処理する

・ 破産する(法的手続きを行う)

場合などケースバイケースです。

 

 

安易に全ての経営者が破産をしなくていいとは言い切れません。

その様なリスクはありますが、回避する方法はあります。

 

 

ただそのためには経営者の覚悟と時間が必要です。

 

 

こういった場合の会社売却は、必ず経験のある専門家(アドバイザー)に依頼することをお勧めします。

 

 

まとめ

 

会社売却をするメリット・デメリットは下記の通りです。

 

■ 会社を売却するメリット

・創業者利益を得ることができる
・会社の更なる成長が期待できる
・連帯保証債務の解除
・経営のストレスから解放される
・第二の人生がスタートできる

 

■ 会社を売却するデメリット

雇われ社長としてのストレス
従業員や周りからの見られ方
業績不振会社の場合の借入債務の問題

 

 

会社の状況や経営者の置かれている状況によってメリット・デメリット、どの部分を優先するかは違ってきます。

 

 

まずは、現在の状況を把握し、会社売却をするメリットの方が大きいのか、デメリットの方が大きいのか考えた上で、

会社売却をするかどうか判断してみてください。

 

 

迷った際は、会社売却を行っている専門会社や顧問税理士など、第三者の意見を聞いてみるのも1つ手かもしれません。

 

 

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