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債務超過が経営に与える悪影響とは?

 

債務超過が経営に与える悪影響は大きく2つあります。

 

 

1つは、金融機関からの「融資」です。

もう1つは、経営者の自らの意思で「辞める」ことができないことです。

 

 

債務超過といっても会社がすぐに倒産する訳ではありません。

 

 

しかし、「融資」が受けれなくなることによるキャッシュフローの悪化で会社が倒産に向かっているのは事実です。

 

 

今回は、そもそも「債務超過」とはどういったことで起こるのか?

そして債務超過が経営に与える悪影響についてお伝えさせて頂きます。

 

 

最後には、債務超過の状況をどのように脱していくのかについても解説しています。

 

債務超過とは

 

債務超過とは読んで字のごとく、債務が超過しているという意味ですが、何に対して超過しているのかというと、会社が持つすべての資産に対して債務が超過している状況を指します。

 

 

会社には土地や建物、さらには内部留保金や有価証券といった資産がありますが、これらをすべて売却したとしても、返しきれない金額の債務が積みあがってしまった状況を債務超過と言います。

 

 

なぜこのような状況に陥るかは会社によって千差万別で、会社が作る品物が売れなかったり、サービスの提供において競合他社に負けてしまったり、あるいは自然災害や風評被害を受けたといったこともあります。

 

 

さらには人的被害によって会社が大きな債務を背負うことがありますが、近年の事例では日産自動車株式会社のカルロス・ゴーン氏が、日産自動車株式会社の巨額の資産を私的に使用していたというケースが該当するでしょう。

 

 

最も多い理由としては、毎期の赤字の累積です。

 

 

何とか収支をプラスに維持してきたけれど、ついに維持しきれずに赤字に転落してしまうこともあり、その積み重ねにより債務超過に陥っている中小企業は数多くあります。

 

 

赤字になれば債務が超過するのは自然な流れです。

 

債務超過だとすぐに倒産してしまうのか?

 

経営者の中には、持てる資産をすべて売却しても債務を返済しきれない状態となれば、もはや倒産するしかないと考えられる方もいます。

 

 

しかし、実際は、債務超過だからといって会社がすぐに倒産するということはありません。

 

 

むしろ、債務超過の状況で5年、10年継続している会社は数多くあります。

 

 

会社が倒産するケースとして頭に思い浮かぶのは、いわゆる決算が赤字続きという状況で資金繰りが回らなくなった状況だと思います。

 

 

赤字というのは収入に対して支出が多いことを意味しますので、赤字に転落した時点では資産そのものを超えて、マイナスになってしまっているわけではないことがほとんどです。

 

 

ただし、赤字が続くと必然的に決算書上の資産の部(決算書の資本金などが記載されている右下の箇所)の利益余剰金がマイナスになるので、赤字続きの決算がやがては債務超過へと至って行くという流れは避けられません。

 

債務超過による会社への悪影響とは?

 

赤字決算が続くことによって、徐々に資本金を減らし、ひいては資産を食いつぶしてしまうことによって会社の存続が危うい状態に陥ることの他に、会社として存続できなくなる理由があります。

 

 

債務が資産を上回る超過状態に陥ったとしても、まだ資金がある間は事業の継続は可能です。

 

 

ただし、金融機関から会社の運営にあたって融資を受けている場合は、この融資が打ち切られる可能性が大きいです。

 

 

金融機関としては債務が資産を上回っている以上、融資したお金が返済できずに回収不可能になるという判断をせざるを得ません。

 

※もちろん、債務超過=融資が出ないという訳ではありません。

金融機関の審査項目の1つとして資産超か債務超過かは大きな判断材料になるという意味です。

 

 

そのため、融資が受けられなくなったことによって資金繰りがうまくいかなくなり、急速に事業継続が難しくなり倒産という最悪のシナリオになる場合もあります。

 

 

債務超過が経営(経営者)に与える最も大きな影響は、事業(会社)を自分の意志で辞めることができないことです。

 

 

資産超過の場合は、経営者が会社を清算したいと考えた際、負債の全てを手元にある資産で清算できます。

 

 

しかし、債務超過の場合は、手元にある資産で負債の全てを清算できない状況なので、会社や経営者を辞めたくても辞めれる状況ではありません。

 

 

資金繰りが厳しい上に、自らの意思で辞めることもできず、働き続けていかなければならない。

経営者にとってこんなに辛いことはありません。

 

債務超過の状況から倒産へのシナリオとは?

 

まだ資金が残っている間は、仮に債務が資産を超過してもすぐには倒産しませんが、金融機関に財務状況がわかれば融資が受けれなくなる可能性はあります。

 

 

もちろん、債務超過に陥った原因によって金融機関の判断は変わりますが、その理由が赤字の累積であれば、やはり金融機関から見られる目は相当に厳しくなります。

 

 

債務超過の状況から倒産への具体的なシナリオは下記の通りです。

 

 

継続した赤字

金融機関からの融資での赤字補填

なおも継続した赤字

債務超過に陥る

金融機関からの新規融資や折り返し融資がでなくなる

資金繰りが回らずに金融機関の返済をリスケジュールする

事業収支(売上によるキャッシュフロー)では、会社運営ができない

経営者の自己資金を会社へ投入する

取引先や社会保険、消費税の支払いができなくなる。

倒産

恐らく、多くの倒産した中小企業が多少の誤差はあるにしろこのようなシナリオで倒産をしています。

 

>>リスケジュールで本当に経営改善できるのか?

 

債務超過から脱却するためにできること

 

では、債務超過から脱却し、倒産しないためには具体的にどういったことを行えば良いのでしょうか?

 

 

最も重要なことは、赤字からの脱却です。

債務超過の状況であっても、「損益計算書」が黒字であれば、金融機関も融資を継続してもらえる可能性はあります。

 

 

しかし、赤字であると金融機関からすれば返済原資がない状況での融資は基本的にはできないと判断されるでしょう。

 

 

そのためにも、赤字からの黒字化は必須です。

黒字化への近道は経費削減でしょう。

 

 

しかし、経費削減は一時的な効果はあったとしても、経費削減だけでは抜本的な改善とまではいきません。

赤字からの脱却には、「売上高の向上」もしくは「粗利の改善」しか道はありません。

 

 

現在の経済環境から売上高の向上はかなり厳しく、また、計画上においても最もコントロールができないのが売上高です。また、売上至上主義による弊害も多くあると言われています。

 

 

となると、現在の経営環境を抜本的に改善する方法は、経費削減をした上での「粗利の改善」と言えます。

 

 

粗利の改善は非常に困難なミッションであり、取引先に自社の付加価値を認めさせることが必要です。

 

 

そのためにも、まずは

 

  • 自社の市場環境を把握
  • 他社との差別化による付加価値の認識
  • 自社の現状の把握

 

を行い、自社が行わなければならない事業や改善ポイントに関して、自社の限られた経営資源を集中的に投下することにより改善を図っていくしかありません。

 

 

是非、現在債務超過で赤字経営が続いている経営者の方は上記の方法にて改善を目指してみてください。

更に詳しく赤字経営からの脱却について知りたい方は下記の関連記事をご覧ください。

 

>>赤字経営から脱却する方法とは?

 

まとめ

 

債務超過が経営に与える悪影響は大きく2つあります。

 

 

1つは、金融機関からの「融資」です。

もう1つは、経営者の自らの意思で「辞める」ことができないことです。

 

 

債務超過といっても会社がすぐに倒産する訳ではありません。

しかし、「融資」が受けれなくなることによるキャッシュフローの悪化で会社が倒産に向かっているのは事実です。

 

 

倒産に陥らないためにも債務超過の脱却は必須です。

そのためには赤字経営からの脱却をする必要があります。

 

 

「損益計算書」において経常利益を出すことが大切です。

そのためにも経費削減と並行して粗利の改善を行いましょう。

 

 

また、抜本的な赤字の改善においては、第三者の支援を仰ぐことも非常に有効な手段です。

第三者の支援を受けた抜本的な経営改善にご興味があるかたは下記の関連記事をご覧ください。

 

>>M&Aを活用した企業再生の方法とは?

 

 


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