経営改善
2022/05/25
企業のホームページやサービスサイトを開設する際は、必ずドメインを決めます。
ドメインは自由に設定できますが、企業の信頼性を損ねないように慎重に考えなければなりません。
そこで今回は、企業の信頼性が高まるドメインの決め方について、良い例から避けるべきドメインまで詳しく解説します。
目次
ドメインとは、インターネット上の住所のことです。
サイトにアクセスすると、ブラウザに「httpː//www.○○.com」といったURLが表示されます。
このうち、「○○.com」にあたる部分がドメインです。
ちなみに「.ne.jp」や「.co.jp」など、さまざまなタイプのドメインがあります。
ドメインには、「独自ドメイン」と「共有ドメイン」があります。それぞれの特徴は次のとおりです。
独自ドメインとは、「○○.com」の○○に任意の文字列を使用できるドメインです。
世界で1つだけのドメインであり、企業の名称やサービスなどに関連する文字列を入れることで、信頼性が高まります。
また、サイトの訪問者に覚えてもらいやすく、再アクセスにも繋がりやすいでしょう。
共有ドメインは、「○○.hatenablog.jp」のように、任意の文字列の後にサービスのドメインが入ります。
「○○」に入る文字列は任意に決められますが、それ以外の部分は他の人・企業と共有します。
もし、サービスが終了してしまえばサイトを閉鎖・移管せざるを得なくなるため、企業の場合は独自ドメインを選ぶことが一般的です。
また、共有ドメインは独自ドメインよりも安価で利用できる代わりに広告が表示されます。
企業のサイトなのに他社の広告が表示されるのは避けたい事態でしょう。
追加料金を支払うことで広告を非表示にできる場合もありますが、それならば独自ドメインを選択した方がメリットを得られます。
ドメインをわざわざ見るユーザーはいないと思うかもしれませんが、ブラウザの目立つところにURLが表示されるため、予想以上に目に入るものです。
また、近年では実在する企業や金融機関のドメインと似たドメインの詐欺サイトも開設されており、危険を回避するためにドメインに対する注目度が高まっています。
怪しい企業と思われないためにも、信頼性が高まるドメインの決め方について確認しておきましょう。
取り扱い商品やサービスが一目でわかるドメインを選ぶと、企業サイトへアクセスしたユーザーが離脱するリスクを抑えられます。
例えば、企業サイトにアクセスしたものの、サービスや商品ページへアクセスしないと何をしている企業かわからないケースがあります。
ドメイン名に取り扱い商品やサービス名がわかる文字列を組み込むことで、「何の会社かわからないから前のページに戻ろう」ではなく、「○○を取り扱っていることがわかったから詳しくチェックしてみよう」という思考を促せます。
長いドメインは目立ちますが、読みづらくなります。
また、詐欺サイトのURLは長い傾向にあるため、信頼性も損ねてしまうでしょう。
10~15文字程度の短くて一瞬で読めるドメインを設定してみてください。
ドメインは一度決めると変更できません。
社名を変更した際にドメインを変更したい場合は、新たにドメインを取得し直す必要があります。
これは仕方のないことですが、少なくとも社名変更以外でドメインの変更が必要にならないようにしましょう。
商品やサービス名が一目でわかるドメインを選ぶにしても、固有名詞は使わないことが大切です。
その商品やサービスの取扱いが終了した場合、ドメインの変更が必要になります。
トップレベルドメインとは、ドメインの中でも最後についている「.com」や「.ne.jp」などの文字列のことです。
見慣れないトップレベルドメインを選ぶと、怪しいサイトと思われる恐れがあります。
一般的に使われているトップレベルドメインは、「.com」や「.ne.jp」、「.co.jp」、「.jp」、「.net」などです。
他にも、「.tokyo」や「.love」なども登場していますが、まだまだ一般には浸透していません。
このようなマイナーなトップレベルドメインは取得料金が比較的低額です。
ドメインは企業の信頼性に予想以上に大きな影響を与えるため、慎重に決める必要があります。
少なくとも、次のようなドメインは避けた方がよいでしょう。
数字やダッシュを含めることで、ユーザーの目をひくことができます。
しかし、違和感のあるURLになるため企業の信頼性が低下するでしょう。
例えば、「○○3564.com」のような場合、3564が何を示しているのか気になってしまいます。
実在するサイトの偽サイトと疑われる恐れもあるため、無意味な数字の文字列は避けることが大切です。
また、電話番号をドメインにする企業もありますがこちらもおすすめはできません。
闇金のサイトでは、ユーザーがすぐに連絡できるように電話番号をドメインにしていることがあるため、悪い印象を与える恐れがあります。
存在しない言葉を使用すると、何をしている企業かわかりません。
また、詐欺サイトのURLには存在しない言葉が使われていることが多いため、怪しいサイトだと思われる恐れもあります。
例えば、「erewggregeg.com」というドメインの場合、明らかに不自然なイメージを与えるでしょう。
素人が作ったサイト、偽サイト、得たいのしれない企業といったネガティブな印象を与える可能性があります。
他の企業の名称やサービス名などをドメインに使用すると、著作権の侵害にあたる恐れがあります。
企業にとって一切メリットがないうえに社会的信用を大きく損ねる結果となるため、使わないようにしてください。
また、似ている名称やサービス名も使用してはいけません。その企業やサービスを連想させると法律に抵触する恐れがあります。
ドメインを決めるときは、企業の商品やサービスを明確にするところから始めなければなりません。
ドメインを取得するまでの流れについて、詳しく見ていきましょう。
企業のアピールしたい商品・サービスを明確化しましょう。
商品・サービスに関連するドメインを選ぶ際は、将来的に取り扱いをやめる心配がないものを選ぶ必要があります。
ドメインは複数考えて、その中から絞り込んでいきましょう。
自分だけで決めるのではなく、従業員や役員からアンケートを取るのもよいかもしれません。
そのようなことをしている間に他の企業にドメインを取得されるのではと不安に感じる方もいるでしょう。
ドメインは早い者勝ちではありますが、抽象的な名称でなければ先に取得されてしまう心配はないのです。
ドメインが決まったら、ドメインを使えるかどうか確認しましょう。
抽象的で知名度が高いドメインはすでに取得されている場合があります。
そのとき、数字やダッシュを使うことで取得できる可能性がありますが、該当する企業との違いがわからなくなるため信頼性が低下します。
希望のドメインを取得できることがわかったら、ドメインを決定します。
ドメインの取得方法には、レンタルサーバーの契約時に取得する方法と、ドメインの専門会社で取得する方法があります。
レンタルサーバーの契約時に取得する場合は手数料がかかるため、費用が高くなるでしょう。
ただ、レンタルサーバー会社は設定まで全て任せられるため、ドメイン関連の作業に手間がかかりません。
ドメインを取得した後は、レンタルサーバーで使用するためにドメインとDNSサーバーを紐づけましょう。
この作業を「ネームサーバー申請」といい、レンタルサーバーによって方法が異なります。
ここまでの解説を踏まえ、ドメインを決めましょう。
どのようなドメインを作ればよいか今一つイメージができない場合は、次の例を参考にしてみてください。
提供しているシステムやツールの名称を入れる方法があります。
Salesforce社のように、提供しているツールをそのまま社名にしている企業も珍しくありません。
ブランディングにもなるため、ドメインとの相性を確認のうえで検討してみてください。
飲食店の場合は、売りにしていることをドメインにするのもおすすめです。
例えば、オーガニック食材をアピールしたい場合は、ドメインに「organic」の文字を入れます。
また、ハンバーグをアピールしたい場合は「Hamburg-steak」の文字を入れるとよいでしょう。
物流は、「track」や「logistics」など、物流に関連する文字列を入れるとよいでしょう。
物流の中でも重視していることをドメインに入れると、企業の魅力をアピールできます。
例えば、「speed(速度)」や「trust(信頼)」などがあります。
ドメインは企業サイトだけではなく企業そのものの信頼性に影響を及ぼします。
不自然な文字列や読みづらいドメインは企業の信頼性を低下させる恐れがあります。
商品やサービス、業種、アピールしたいことなどを踏まえてドメインを決めてください。
また、取得したドメインは変更できないため、必要に応じて役員や従業員などとも話し合って決めましょう。
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