代表コラム
2018/08/17
みなさんこんにちは。
ミツカルの松原でございます。
M&Aにおける売り手様の主要な、いや最大の関心事は、
自身の事業や会社がいくらで売却することが可能なのか?
だと思います。
業界的には、これをバリエーション(企業評価)などといい、
所謂公知のバリエーションの算定式なども複数存在します。
バリエーションの算定式については、詳しく書けばキリがないので、
別の機会にまた改めたいと思います。
例えば、我々が売り手様からいただいた情報に基づき、
バリエーション算定式で対象事業・企業の価値(売却価格)を2億に算定したとします。
売り主様にその価格を提示して、それでOKという売り主様は稀です。
売り主様が自身の事業や会社を売却したいと考える希望価格は、
バリエーションのようなロジックではありません。
“想い”なのです。
それはそれで、全く問題ありません。
その“想い”の価格が、マーケットで計算されるバリエーションの数字と乖離がないか
ということを確かめるのが我々のバリエーションのファーストステップだからです。
ただ、気をつけなければならないのは、
いくら“想い”があっても、買手企業に買っていただかなければ全く意味がありません。
我々の行うファーストバリエーションで、3,000万円と算出(そしてそれは、買手企業が側の同様な値の計算結果がでる)されたものが、
マーケットで、2億円で売れることはまず、ありません。
このように、“想い”の価格とバリエーションの乖離が大きい場合、
私は次のようなことを売り主様に問いかけます。
「社長なら、この事業・企業(つまり自社)をあなたが提示した“想い”の価格で購入しますか?」と。
M&Aは買い手様からすると慈善事業ではなく純粋な事業投資です。
投資した資金は必ず回収して、且つ、M&Aをしなかった場合以上の利益を出さないといけません。シビアです。
(いずれ詳しくお話いたしますが、シビアですが、優れた買い手様は、プレミアをつけて買収する傾向があります。)
売り主様ご自身が、ご自身に提示されたら、絶対に買わないという“想い”の価格では、
買い手企業も買うことは絶対にありません。
事業や会社のご売却をお考えの経営者様。
その“想い”の価格でご自身なら買いますか?
会社売却をする前に自問してくださいませ。
勿論、我々が売り手様側のアドバイザーの場合は、
どのようにして価値を上澄みできるかが重要な業務であり、そのように日々精進して参ります。
2018/07/27
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